クレジットカードの「MS」とは?2つの意味とスキームを解説!

SNSなどで「MS」という言葉を見かけたことはありませんか?

クレジットカードや決済、ポイント関連の話題を追っていると、自然と目に入ってくる用語ですが、「結局MSって何?」と疑問に思っている人も多いはずです。

この記事では、MSという言葉の意味について、初心者の方にもわかるように整理して解説します。

実はMSには、文脈によって使われる2つの意味があります。

MSとは?よく使われる2つの意味

クレジットカードにおいてのMSという略語は、使われる場面によって指している内容が異なります。

  • 磁気ストライプ(Magnetic Stripe)
  • 作為的な支出(Manufactured Spending)

一般的には1つ目の意味で使われることが多いですが、SNSやポイ活の場面では2つ目の意味で使われるケースもあります。

意味①:磁気ストライプ(Magnetic Stripe)

磁気ストライプ決済のイメージ画像

1つ目のMSは、磁気ストライプ(Magnetic Stripe)の略です。

これはクレジットカードやキャッシュカードの裏面にある、黒い帯状の部分を使った決済方式を指します。

現在主流となっているのは、以下のような決済方法です。

  • ICチップを差し込んで行う決済
  • タッチ決済(非接触決済)

一方で、磁気ストライプ決済はこれらとは異なり、カードをスライドさせて情報を読み取る方式です。

セキュリティ面ではICチップより弱いため、日本国内では徐々に使われなくなっていますが、海外や一部店舗では今でも利用されることがあります。

「MS決済が必要」「MSしか使えない」といった文脈の場合、ほとんどはこの磁気ストライプ決済を指していると考えてよいでしょう。

また、磁気ストライプによる決済は、レシートやクレジットカードの利用票で「MS」と表示されることがあります。

この表記は決済方式を示しており、ICチップを差し込んで決済した場合は「IC」タッチ決済(非接触決済)の場合は「CL」と表示されるのが一般的です。

意味②:作為的な支出(Manufactured Spending)

MSのイメージ画像

もう1つのMSは、Manufactured Spending(マニュファクチュアド・スペンディング)の略です。

日本語では「作為的な支出」「意図的に作られた支出」と訳されます。

これは、本来であれば必要のない商品やサービスをクレジットカードなどで購入し、何らかの方法で現金化することで、ポイントやマイルだけを獲得する行為を指します。

たとえば、

  • 換金しやすい商品を購入する
  • それを売却・現金化する
  • 購入時に付与されたポイントだけを得る

といった流れが典型例です。

ただし、このような行為は多くの場合、クレジットカードの現金化と同様の行為であり、各カード会社の利用規約に違反します。

アカウント停止やポイント没収、最悪の場合はカード強制解約といったリスクもあるため、基本的にはおすすめできません。

MSの具体的なスキームとは?

MSを行う人々は、ポイント・マイルを獲得するために、複数の決済アプリやプリペイドカードなどを経由させます。

このお金を流す経路のことを、「スキーム」や「ルート」と呼びます。

例えば、以下のような流れが過去に実際に流行しました。

  • クレジットカード (1.0%還元)
    ↓ チャージ
  • 決済アプリA (0.5%還元)
    ↓ チャージ
  • 決済アプリB (0.5%還元)
    ↓ チャージ
  • 電子マネーやギフト券などで消費 (または現金化)

このようにクレジットカードから決済アプリにチャージを繰り返し、現金化を行うことで、トータルで2%以上もの還元を生み出すのがMSの仕組みです。

ただ、こうしたスキームは、チャージのお得なルートとしてクレジットカード会社や決済アプリの運営会社に認められている場合もあれば、「昨日まで使えた」にも関わらず突然使用できなくなる場合もあります。

MSと転売の違い

MSと混同されやすいものに「転売」があります。

両者は似ているようですが、目的が大きく異なります。

転売の場合

転売は、商品を安く仕入れて高く売ることで、購入価格と売却価格の差額(利益)を得ることが目的です。

MSの場合

MSでは、現金化の段階で購入金額を下回ることも珍しくありません。

それでも成立するのは、クレジットカードなどで大量のポイントやマイルが付与され、そのポイント価値込みで見ると得をする構造になっているからです。

つまり、

  • 転売:商品差益がメイン
  • MS:ポイント獲得がメイン

という明確な違いがあります。

まとめ:MSは文脈で意味が変わる言葉

MSという言葉は、文脈によって全く異なる意味を持ちます。

  • 一般的には「磁気ストライプ(Magnetic Stripe)」
  • SNSやポイント界隈では「作為的な支出(Manufactured Spending)」

特に後者のMSについては、ポイントやマイルを荒稼ぎすることも可能ですが、リスクも高いため安易に手を出すべきではありません。

以上がクレジットカードの「MS」についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。